Interview男女関係なく、一人の技術者としてフラットに働ける環境でスペシャリストを目指す

生産技術部 ユニットプロセス技術担当

2019年岩手県内の半導体金型や精密機器金型の設計・製作を行う会社に新卒入社。3DCADを用いた形状データ、図面の作成を担当。2022年キオクシア岩手に転職。

Interview 男女関係なく、一人の技術者としてフラットに働ける環境でスペシャリストを目指す

未経験からしっかり学ぶことで、半導体の真のスペシャリストになれるかもしれない

― 普段の業務内容について教えてください。

生産技術部は主に、ウエハーの良品率の歩留まりを上げるための仕事をしています。その中でも、私はユニットプロセス技術のウェットというユニットに所属し、パーティクルと呼ばれるゴミを洗浄する工程を担当しています。

― なぜ転職先として、キオクシア岩手を選んだのでしょうか?

大学の同期が複数人、キオクシア岩手にいたことがきっかけとしては大きいですが、業務の幅が広く、世界を見ながら働ける職場が身近にあることに魅力を感じ、転職を考え始めました。
前職は金型を作る会社にいて、主に加工のためのプログラム作成や加工時の部品設計を行っていました。半導体は未経験で、業務も異なります。実際に仕事をしてみても、前職との共通点はほとんどありません。
それでも入社前の不安はほとんどなかったですね。同級生など知り合いもいましたし、若い社員が多いと聞いていたので、分からないことを相談しやすい環境かなと思っていました。むしろ一からしっかり学ぶことで、スペシャリストになれるのではという期待の方が強かったです。

― 未経験で入社して、苦労したことはありますか?

何も知らない状態で入社したので、半導体の用語を覚えるのに苦労しました。
私は化学科出身なので、ウェットのユニットで使用する薬品の名称は分かるだろうと思っていたのですが、薬液と薬液を混ぜた物に独自の名称がついていて。キオクシア岩手だけで使っている用語や略語も多く、それらが何を示してるのかを理解するのに時間がかかりましたね。昨日も同じことメモしたな……みたいな状態がしばらく続きました。
ようやく会議の内容が理解できるようになってきたのは、入社半年が過ぎた頃です。自分がやるべきことが分かり始め、業務を見える化してタスク管理できるようになったことで、仕事も面白くなっていきました。

他工場や他部署とのコミュニケーションが良品率に直結する

他工場や他部署とのコミュニケーションが良品率に直結する

― どのような時にやりがいを感じますか?

歩留りを上げるための一連の流れが全て完結して、製品に展開される時です。
ウェットのユニットでは、工程の処理条件などを変更し、どうすれば歩留まりが改善するかを考えていきます。まずは少しの物量から試し、良品率を確かめながら、徐々に物量を増やして製品に適用できるかを判断するのですが、今処理中の製品だと最低でも1年はかかります。だからこそ、全て無事に終わった瞬間は達成感がありますね。

― 仕事をする上で、大事にしていることを教えてください。

コミュニケーションです。同じキオクシア岩手内でも、部署内だけで仕事が完結することはありません。他工場や他部署とのコミュニケーションはかなり多く、そこでのやり取りは良品率の向上に直結するので、一番大切だと思います。
特に今は新製品が入ってくる重要な局面にあり、北上だけでなく、四日市工場の皆さんと情報共有をしながら製品を処理する時の条件決めをしています。
会話の中で分からないことも出てきますが、仕事中の雰囲気が良く、気軽に質問できて助かっていますね。仕事が忙しい時期でもピリピリすることはほとんどなく、「納期に間に合わせるためにはこうしよう」と、前向きに話せる人が多いです。

― どのような時に成長したと感じますか?

まだまだだと思うことの方が多いですが、「次はこういうことをしたい」「こういう評価をすればこうなると思う」など、自分の意見が言えるようになったのは大きな成長だと感じています。
あとは、半導体に関する知識を得られたことが大きいですね。同じ案件を他のユニットと協力して行うことも多く、そこで得た知見は今後どこに行っても生かせると思います。

直近の目標は「新装置の問題を早期にクリアして立ち上げる」こと

直近の目標は「新装置の問題を早期にクリアして立ち上げる」こと

― 職場はどのような雰囲気ですか?

私が所属しているウェットのユニットには、四日市から来ているベテランの方と、キオクシア岩手の若手メンバーの合計13人で構成されていて、和気あいあいとした雰囲気です。会議中は真面目に話をしますが、普段の業務中はカジュアルな会話も多く、新しい製品や評価のやり方など、気軽な雰囲気で仕事の相談をしています。
ユニット単位で雰囲気は異なりますが、ウェットは「個性的」と言われますね。日頃から五七五の言葉を集めていたり、インドアでずっとゲームをしていたり、逆に毎日走っていたりと、変わっている人が多い印象です。
だからといってまとまっていないわけではなく、うまい具合に調和が取れていると思います。例えば会議中は、簡潔に物事を言う人もいれば丁寧に説明してくれる人もいて、両方がいるからうまくいく。さまざまな人がいて、それぞれが補完し合って、この仕事は成立しているなと思います。

― 技術者の世界には女性が少ないと言われますが、部署に女性はどのくらいいますか?

ユニットプロセス技術部全体で女性は10%弱です。男女関係なく、一人の技術者としてフラットにコミュニケーションが取れる環境なので、そこはあまり心配しなくていいかなと思います。
キオクシア岩手はまだ会社自体が若いので実績は少ないですが、四日市工場のユニットプロセス技術部には女性の管理職がいますし、時短勤務制度やフレックスタイム制、在宅勤務制度を使って仕事と育児を両立している人も結構いるようです。キオクシア岩手にも、男性で育休を取っている人がいますね。
なお、子育て中に限らず、自分の生活スタイルに合わせて働き方を選べる環境です。私は朝が苦手なので、フレックスタイム制を使えるのがありがたいですね。雪が降った日や路上が凍結している日など、早く家を出ても渋滞していて間に合わないこともあるので、そういうときに焦らず済むのはいいなと思います。
病院などの用事も行きやすいですし、自分の生活に合わせて仕事ができるのは大きな魅力です。

― 最後に、今後の目標を教えてください。

直近の目標は、ユニットプロセス技術として新しい製品を処理するために納入される新装置をきちんと立ち上げることです。四日市工場には同じような装置がすでに納入されているのですが、パーティクルの問題が出たら、短い期間でクリアにしたいですね。
あとは、現状28歳の私が部署の女性最年長ということもあり、まだ女性の上司がいません。だからといって仕事をする上で困ったことはないですが、上司に女性が増えれば女性技術者もより入りやすくなると思うので、機会があれば挑戦したいですね。

志望者の方へのメッセージ

志望者の方へのメッセージ

生産技術部の仕事は、製品の品質に直結するとてもやりがいのある仕事です。同じ目標に向かって一緒に一生懸命頑張っていく仲間もたくさんいます。
会社全体としても成長していこうという雰囲気が強くあり、活気がありますね。20〜30代が多い若い会社ですが、ただ若いだけでなく、技術を持った若い人たちが次々と出てきています。その人たちが先導することで、どんどん大きくなっている会社だと実感しています。

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