最近ハマっていること
競馬が好きで、今は馬そのものに興味を持っています。青森に競走馬の牧場があるので、先日電話でお願いして見学させてもらいました。
好きなお店 : あさ開
岩手県の酒蔵さんで、「金色の風」という日本酒が安くて美味しいです。
仕事だけでなく、人生そのものを楽しみたい。

仕事だけでなく、
人生そのものを楽しみたい。

大学で半導体関連の研究をしていたため、就職活動では日本を代表する半導体メーカーであり、世界と戦える技術を有する当グループに興味を持ちました。OB・OGに話を聞きに行くと、どの方もイキイキと仕事の話をしていて、人生そのものを楽しんでいる印象がありました。自分が考えたものを製品にして世に送り出すことの素晴らしさを改めて知り、ここで働きたいと思ったことが入社の決め手です。

現在は半導体メモリの生産における、ドライエッチング加工のプロセス技術を担当しています。ドライエッチングとは、反応性ガスとプラズマにより、ナノメートルオーダーの微細な穴や溝などを形成する工程のこと。加工の自由度が高く、生産性や歩留まりの改善、生産規模の確保など、多くの要求があります。加工時間をこれまでの半分に短縮する、斜めに空いていた穴を真っすぐにするなど厳しい要求も多数。それに対して、ガスの気圧やプラズマの強さを調整したり、温度を変えたりしてアプローチを重ねていくのですが、チームで力を合わせて困難な課題に取り組むことが面白さであり醍醐味。コストダウン効果は数百億円になるものもあり、要求に応えられたときの達成感は非常に大きいです。また実現が難しいときには「その要求は満たせないけど、こういう方法はどうでしょう」など、別のアプローチ方法を提示することもあり、そういった判断や提案をできる点にもやりがいを感じます。

少数精鋭で、最先端の生産体制を。

少数精鋭で、
最先端の生産体制を。

現在はキオクシア岩手の新規立ち上げ業務に携わり、ドライエッチングの生産ライン構築を進めています。本当にまっさらな状態から、新しい工場を立ち上げる仕事。予定されている生産規模に対して、どのような加工装置が何台必要なのか、主要工場であるキオクシア四日市工場と同レベルの加工をいかにして実現するか、そのためにどんなデータをとり、どのような判断基準を設けるかなどを考え、様々な部門と連携しながら生産ラインをつくっています。また、例えば地震で加工装置がストップするなど、想定されるトラブルへの対策も重要。四日市工場で過去に起きたトラブルや課題に関する情報を集めて検証し、いざというときにスピーディーな対応ができるように準備を進めています。

キオクシア岩手の立ち上げで難しい点のひとつが、四日市工場と比べて少数精鋭なので、ひとりひとりの手掛ける業務領域が広くなること。例えば四日市工場では生産システムのプロセス制御の設定を専門チームが行っていましたが、キオクシア岩手では自分たちで行わなければなりません。プロセス制御は、一歩間違えれば大きな製品被害につながる部分。各工程でどのような制御が必要かを十分に把握し、システム担当者と入念なコミュニケーションを取りながら仕事を進めています。

こうした立ち上げ業務を通じて知見が広がり、新しいことができるようになるなど、自分の成長を実感できています。立ち上げは順調に進んでいますが、まだまだ量産に向けた準備段階。本当に達成感を得られるのは、予定されている量産が問題なく進められたときだと思います。自分たちが立ち上げた装置で最初のウェーハが問題なく加工され、処理される様子を早く見届けたいです。

あらゆる知見を備えた、物知りな技術者になる。

あらゆる知見を備えた、
物知りな技術者になる。

私が所属しているチームは、先輩や上司との距離が近く、みんなで助け合う風土があります。忙しい時期やタイミングは人によって異なるので「今なら自分ができるから、その仕事を半分もらうよ」など声を掛け合いながら、協力して仕事を進めています。また、私たちの仕事は専門性が非常に高く、外部で勉強できる機会がほとんど無いため、チーム内で勉強会を開いてもらえることがとてもありがたいです。プロとして成長していくために、非常にいい環境だと思います。
仕事では目標に対して一丸となり、休日はそれぞれの好きなことを楽しんでいます。いつも筋トレをしていたり、麻雀が大好きだったり、いろんな趣味を持った人がいて、オンとオフのメリハリをしっかりつけている人が多いです。

将来の目標は、誰よりも物知りな技術者になること。日々様々な課題解決を求められますが、過去のトラブル事例やその解決法に関する知見を豊富に持つことが、スピーディーな対応に直結すると考えています。また生産技術の仕事は、装置のこともプロセスのことも知らなければならないですし、他部署とのやり取りも多いのでコミュニケーション能力やプレゼン能力も求められます。こうした幅広い力を身につけ、今後また新たな拠点を立ち上げる際には、先陣を切って周りを引っ張っていけるような人へと成長していきたいです。

2019年4月取材時の内容です。